優勝!ハワイで美味しいハンバーガーを食べるならホノルルバーガー♪

2022.04.27食べる

お店のモットーだという「WE BELIEVE LOCAL IS ALWAYS BETTER」。あえて翻訳はいれずに、この言葉の持つ意味を噛みしめて欲しい。何故ならホノルルバーガーの美味しさはこの言葉に尽きるからだ。

まだ、この店に行ったことがないという方は、是非次のハワイ計画の中に組み込んで欲しい。ワイキキからほんの少し山側に向かったところ、ドン・キホーテやウォルマートから徒歩でもそう遠くはないベレタニアストリート沿いにホノルルバーガーは粛々と営業している。

ベレタニアまで行くのが難しいというならば、ワイキキフードホールや、KCCファーマーズマーケットに出店中のポップアップ店でも、同じクオリティのハンバーガーは味わえるので、諦めないでトライして欲しい。

さてノスタルジックな佇まいの店舗には屋外に4席ほどのカウンターがある。想像するのは、こなれたTシャツとスリッパの陽に焼けたサーファーが、ここでハンバーガーを無心に食している姿。

外からの眺めを裏切って、店内は以外に広いと感じる。

現在は、コロナ対策でテイクアウトが主流のようだが店内にも3テーブルほどあるので、イートインも可能だ。

壁には「新鮮な材料」として使用しているローカル素材の生産地が、絵と記号でわかりやすく書かかれていた。生産者の顔が見えるローカル産はやはり安心だし、その地元の素材の特性を一番良く知ったうえ「どうしたら一番美味しくなるか」を考える作り手の料理アイディアがストレートに消費者に伝わる。

例えば、お肉はハワイ島のPuuWaaWaaCattle Co.牧場から仕入れる放し飼いで育ったグラスフェッドビーフ(牧草飼育)、食用フラワーでも知られているマリズガーデンのバターレタス、エヴァからはSugarland Farmsのトマトなど。一定のクオリティを想像できるからこそ、期待値を決して裏切ることがなく、安心だ。

さっそくオーダーを。カスタムでお好みのバーガーも作れるとあるが、通常メニューからのほうが簡単だろう。ホノルルバーガーメニュー(2枚)

メニューの中でリボン付きの1番人気「ブルーハワイバーガー」、ハワイ好きなら心惹かれるであろう「ロコモコバーガー」、サイドにはレギュラーフライでなく「トリュフフレンチフライ」をオーダー。

ロコモコバーガー$13.41
ハンバーガー、ベーコン、スパム、とろとろ目玉焼き、グレービー、ロコの大好きな朝食メニューアイテムがぎっしり詰まった、究極のバーガー。通常は、グレービーをかけた状態でサーブされるという事だが、黄身の様子もチェックしたくて、あえてグレービーはサイドにつけて。

この黄身はロコモコ以外の何物でもない、違いはご飯の上に乗っていないという事だけである。

グレービーは想像とは少し違っていて、ごく普通に家庭で使われている紙パックに入った粉末グレービーの味がしたが、これまたロコ達が日ごろから食べているロコモコを忠実に再現してくれているし、バーガーと交わったときに味変したのか?と2度見ならぬ、2度味するほどに、絶妙に良い仕事をしていた。

グレービーをかけたら、上側のバンスも一応かぶせてハンバーガーの形状に。いかがだろうか、この眺め。

ひとくち食べると目玉焼きから流れ落ちる黄身とグレービーの滝。その時に降りてきた天の声で悟る、テーブルに置いてあるキッチンペーパーの謎。「ナプキンじゃあ足りないだろ?惜しみなく回して使えよ」と無言のうちに語り掛けてくれたキッチンペーパーに感謝しながら、頬張るロコモコバーガーは美味しくないはずがない。

黄身の次に味わったのはお肉。ひとくちで瞬間移動した先はBBQあるいはステーキの本場であるテキサスか、セントルイスのダイナー。ハンバーガーのチェーン店ではなくダイナーなのは、熟練の腕の良いコックが焼いた秀逸な焼き加減のお肉を連想させたからだ。同時にオーダーの際にお肉の焼き加減について聞かれたのを思い出して納得した。
グラスフェッド(牧草飼育)のお肉は何だか少し青臭いと常日頃思っていた考えを180度変えてくれる下ごしらえとグリル加減、レタスやトマトと一緒に食べる事を考えた上の味のハーモニー感、フレッシュな肉の食感と旨味、それらすべてが指の間に流れる黄色と茶色の滝の面倒くささを容易に飛び越えさせ、虜になって食べ進めていく。

途中、崩れてきたバーガーの中からひょっこり顔を出したスパムに「あぁハワイにいるんだった」とアメリカ西部への妄想トリップから、現実に引き戻された。

トリュフフレンチフライ$6.76
サイドオーダーのトリュフフレンチフライは、ハンドカットだと聞いており、細め。トリュフオイルも、散りばめてあるガーリックも、味の主張をしすぎず、あっさりしていて、主役のバーガーを横から支える役目をきっちり果たしている。

ブルーハワイバーガー$12.37
トリを務めたのは、人気ナンバーワンのブルーハワイバーガー。

ブルーチーズが入っているところから、「ブルーハワイバーガー」とネーミングされたと想像するに難しくないが、意外に構造はシンプルで、お肉、ブルーチーズ、ベーコン、カラメライズしたオニオンだけとなっていた。

バンズで閉じて美しい形状に仕上げてから、いただきます。素材がシンプルなだけに、肉の味が口の中にガツンと入ってくる。と同時に写真からはわからないが、たっぷりのブルーチーズが敷かれており、なんとも大人な味に絶句する。このお肉はそこら辺のバーガーと呼ばれる食べ物の領域を超えて神の領域にまで達していた。

あのエルビスによる有名曲「ブルーハワイ」でも、ここハワイを天国に例えていたが、もし天国にレストランがあったなら、カウンターで偶然にも隣の席に座った天使に上から目線で「やっとわかったかい?これが本物のバーガーのお肉というものさ」と言われたような気がした。この店で、ひとたびならず、2回も妄想トリップに出かけてしまった。

妄想トリップから現実に引き戻してくれたのは、薄目を開けて目に飛び込んできたタロバンズと言われるハワイのタロイモを使ったバンズの鮮やかな紫色のカラーだった。ほどよい甘味があって美味。欧米では神を現す色は紫と聞いたことがあるが、この神バーガーには本当にぴったりな色だ。

そして、神領域に入ったバーガーをひとつぶ残らず堪能した後、我々は気づいたのだった。テーブルの上で出番待ちしていたケチャップやマスタードなどのコンディメンツの存在を。それら人口の調味料が要らないほど、ホノルルバーガーは丁寧で優しく、味わい深く、新鮮で安心、本物のハンバーガーとは何たるかを教えてくれたのだった。

この日は我々の他に5組の客がいたが、5組中、4組が高齢のアジア系だった。「高齢者」「アジア系」どちらもアメリカンな肉肉しいハンバーガーとは直接リンクしないワードだが、神の領域に達したお肉の旨さから、この店では例外となる。あのお爺さん達もきっとこの神バーガーの虜になって年中美味しいハンバーガーを味わっているに違いない。

アメリカの代名詞ともいえるハンバーガーという食べ物を、ハワイの地元の素材を良く知る地元育ちのオーナーが、食の英知を集めて組み立てた傑作中の傑作、それがホノルルバーガーだ。

「米が無いと生きていけない」と、のたまい、米を中心とした食生活をしている大多数のハワイのアジア系住民の心のドアを開け、その琴線にまで響かせ、感動させ続けてきたバーガーだからこそ長年愛され、雑誌やメディアのランキングでも常に上位に入って忘れられることがない。数あるメインラインド風なバーガーショップとは一線を画して、呼び声が高い理由に合点した。

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