日本人には「高橋果実店」として知られている「ヘンリーズ・プレイス」は、ワイキキのビーチウォーク通りにたたずむ小さな果物屋さん。日系2世のヘンリー高橋さんが1947年にはじめた果物と野菜の移動販売が原点で、現在のロケーションに店舗を構えたのは1982年。なんと創業75年の歴史を持つ老舗中の老舗なのです。
お店では自家製アイスクリームやソルベ、フレッシュフルーツ、サンドイッチなどを販売していて、ワイキキでのショッピング中やビーチ帰りの一休みにぴったりの隠れオアシスなんですよ。
毎朝冷凍庫いっぱいに並べられるアイスとソルベは、閉店前に売り切れてしまうことがあるほどの人気で、定番のバニラやチョコレートをはじめ、マンゴー、ライチ、パッションフルーツなどのハワイらしいもの、アボカドやピスタチオといった変わり種など、常時20種類以上のフレーバーが揃います。
種類がたくさんあって、どれにしようか迷ってしまいそうですが、どの味を買うか決めてから冷凍庫を開けてくださいね。冷凍庫のドアに「ハヤク シメテ トケチャウ カラ アリガト」と書かれた、ヘンリーさんのメモが貼られているのが微笑ましい(笑)
フォトジェニックな「ウベアイスクリーム($9.55)」は、クリーミーな口当たりの中にもウベの繊維が残っていて、リアルなお芋感。「ウォーターメロンソルベ($8.50)」は、さわやかだけど濃厚な味わいで、スイカそのものを食べているみたい!
ちなみに、容器に書かれた「RL」は「Real Ingredients, DeLicious」から2文字を取ったもので、「確かな食材を使った本物のおいしさ」という意味。毎日お店で作られているアイスクリームの原料は、フルーツ、卵、ミルク、生クリーム、砂糖、食品着色料の6つ。ソルベの原料はフルーツ、砂糖、食品着色料の3つのみと驚くほどシンプルです。
ヘンリーズ・プレイスは老舗の果実店とあって、カットフルーツもフレッシュでおいしいと評判。中でもハワイならではの完熟パパイヤやパイナップルを盛り合わせた「パパイヤ・キウイ・パイナップルボウル($9)」は、いろいろな味を楽しめるのでおすすめですよ。
店頭に並ぶフルーツボウルは、すべて毎朝お店でカットされているので、いつでも新鮮そのもの。その日に売りきれなかったフルーツは、翌日に回すことなくアイスクリームやソルベの原料になるのだそう。フードロスを出すことなく、常に新しい商品を用意しているのは、さすがですよね!
全粒粉の食パンを使ったシンプルな「ハムとチーズのサンドイッチ($6.50)」は、味の濃いハワイのご飯に疲れたときにぴったり。紙皿と一緒に包まれているので、そのままビーチや公園などに持っていくことができて便利です。
毎朝お店で手作りされているサンドイッチはそのほか、ローストビーフ、ターキーパストラミ、ツナアボカド、エッグチーズなど10種類ほどあり、お値段は3ドル~とリーズナブルなのもうれしいポイント。ちなみにヘンリーズ・プレイスでのお支払いは、現金のみとなっているのでご注意ください。
変化を続けるワイキキで、開店当時とほぼ変わらぬ店構えで出迎えてくれる「ヘンリーズ・プレイス(高橋果実店)」。古き良き商店街を思わせるノスタルジックなお店で、おいしい自家製アイスクリームやサンドイッチを楽しんでくださいね。