ハワイ屈指のリゾートとして名高い南マウイ。ラグジュアリーホテルが点在するキヘイとワイレアが有名ですが、そのほかにも見逃せない魅力が潜んでいます。
華やかなサウスリゾートをさらに南下すると、そこには知る人ぞ知る静寂の場があるのです。ところどころ舗装が施されていない狭い道を進むにつれて、時をさかのぼり古代ハワイに迷い込んでしまったような錯覚にとらわれます。
リゾート最南のマケナを抜けると、「プウオライ(Pu’u Olai)」という小さな火山丘が見えてきます。このマケナビーチの沖にはシュノーケルスポットとして有名なモロキニ島があるんですよ。
ハワイ神話によると、美しい女性の姿をしたトカゲ、モロキニが火山の女神ペレと同じ男性に恋をしてしまい、嫉妬にかられたペレに真っ二つに引き裂かれたうえ海に放り投げられ、石になってしまったそう。
このプウオライがトカゲの頭で、しっぽの部分が三日月形のモロキニ島になったのだといわれています。
さらに南に進んだ先にあるのが「アヒヒキナウ(Ahihi Kinau)」と呼ばれる自然保護区。ここではハレアカラ火山の最後の噴火の爪痕を垣間見ることができます。
あたり一面に広がる褐色の溶岩台地が、そのスケールの大きさを物語っていますね。黒がかった茶色の溶岩石は比較的新しいもので、時がたつにつれて色が赤く変化していくそう。
道の終わりにはラペロウズ湾があり、ここからのサンセットは息をのむほど美しいといわれています。次回のハワイ旅行で南マウイに滞在する機会があれば、リゾートから少し足を延ばして地球の息吹を感じてみてください。
