2018年9月にグランドオープンしたPARIS. HAWAII。地元ハワイでは早くも人気店の仲間入りをし、特にシェフのお料理の様子をオープンキッチンで間近で見られるカウンター席はいつも予約でいっぱいだそうです。
‘OLI’OLIハワイで実施した2018年OPENのおすすめレストランBEST10アンケートでも8位にランクインしました。
場所もDFS免税店から徒歩5分とワイキキの中央に位置しており、行きやすいです。シーサイド・アベニューとクヒオ・アベニューの交差点から、少しアラワイ運河方面に入るとすぐ右手にあるZIGUというお店の横に、このような丸い入り口が現れます。
ここから、2階へ上がると、PARIS. HAWAIIです。
この建物は1939年に建てられた歴史的建造物指定の建物なのだそう。レトロさを残した内装が、どこか懐かしい感じがします。
バー・エリアは8:00 p.m.から1:00a.m.の営業。このエリアは基本的にドリンクのみとなっています。※PARIS.HAWAIIのお料理をオーダーすることはできませんので、ご注意ください。
バーの隣がPARIS.HAWAIIで、オープンキッチンを目の前にしたカウンター席が並び、その奥にテーブル席があります。
こちらがシェフのユウヤ氏。本場パリで修行をされた日本人シェフとあって、日本人の好みに合うフランス料理をいただけるのではないかと期待が高まります
全体的に小ぢんまりした店内で、アットホームな雰囲気なのがすっごく良い
予約は17:30からと20:00からの2つの時間帯で受け付けています。
メニューはコース1種類のみで、$85(税・チップ別、2018年12月現在)。季節によって変わるそうなので、何度も行っても違う味を楽しめるのもいいところ。(※一部のお料理は常時含まれる定番メニューとなります)
まずは乾いた喉を潤すために、シグネチャー・カクテルから1杯ずつオーダーしました。
ハワイアン・アイランド・アイス・ティ(左)ハイビスカスティーが入っているとのことで、混ぜると美しい真っ赤な色に!ローカル・バジル・ギムレット(右)ライムとレモンで後味がすっきり、さわやかなカクテルです。
さて、気になるお食事の1品目はハワイアン・エスプレッソ!小さなカップにふわふわの泡が見えますが…
こちらはなんとオアフ島産のカフクコーンと、マウイ・コーヒーのエスプレッソ。コーンとエスプレッソ?とびっくりな組み合わせですが、なぜか見事に融合しています。砂糖不使用、コーンの甘みだけでこれほどまで甘くおいしいスープになるものかと驚きです。
そして2品目はガーリック・シュリンプ
低温調理したカウアイ島産のシュリンプが見事なやわらかさで、サンゴをイメージしてお皿に飾られているアイオリソースと合う、合う。
3品目はコナ・カンパチとウォータークレソンをカブのピューレで。
アブラの乗ったカンパチが舌の上でとろけます。カンパチに添えられている不思議な植物はハワイ島特産のフィンガー・ライム。
指で押すとプチプチと出てくる不思議な形のライム。酸っぱ過ぎないほどよい酸味。お好みで、カンパチに添えていただきます。
お次は4品目、パリ・アヒ・ポケ
キアウェの木でスモークしたビーフ・タルタルと、アヒ・ポケを、ポーチドエッグを崩したソースでいただきます。ビーフとポケを一緒に食べるなんて今まで考え付いたこともなかったですが、見事に溶け合っています。フランスらしくもハワイらしくもある、まさにPARIS.HAWAIIな一品。
ワイルア・アスパラガス/バロン・ポイント・オイスター
アメリカ西海岸の牡蠣と、オアフ島ワイルア産のアスパラガス。こちらに、オイスターのジュースを泡状にしたソースでいただきます。確かに泡からもふんわりとオイスターの風味がします。黄色い粒々はカラスミ、いいアクセントになっています。
マウイ・オニオン・スープ
なんと水やダシを一切使わずに、マウイオニオンの旨みをそのままに味わうことの出来るスープ。このまま少し味わったあとにチーズを練りこんだシューを割ってスープに浸して食べるとオニオングラタンスープに似た風味となり1品で2度おいしい。
ラウラウ/J.Ludovicoファームのチキン、タロのピューレ
ハワイの伝統文化、タロの葉でチキンを包み、ベニエ風に揚げています。チキンがなんともやわらかく、程よい塩味でやさしいお味。
ハワイ島産ビーフ、ペリグーソース、ハマクア・マッシュルーム
キアウェの木でグリルしたビーフとマッシュルームをワイン、ビーフブイヨン、トリュフのソースで。鼻腔を擽るキアウェの香りに濃厚なワインのソース。
お肉の焼き加減もこの通り完璧。
食べ終わるのがもったいない、いつまでも味わっていたいほどです。
さて、コースに含まれるのはここまでで、デザートは別料金となります。
シグネチャーデザートのキラウエア・ラヴァ・ケーキ($18.00)のほか、季節によって変わるデザート2つもありましたが・・・やっぱりここは、シグネチャーデザートを
最初に、この真っ黒なケーキが運ばれてきました。
ほどなくして、シェフがテーブルに登場。なにやらモクモクとしたものをお皿に投入してくれています
その後、ケーキ入刀すると
まさに溶岩さながらに、真っ赤なマグマが流れ出してきました
煙ももくもくと、こうして見ると本当にハワイ島の溶岩のようです。これは料理というよりもう芸術作品。
真っ黒なお山のようなケーキはチョコレート。乾いた溶岩はココナッツの墨のアイス。そして流れるマグマの正体はラズベリー。ケーキとアイスが甘すぎないので、ラズベリーのソースと絡ませて食べるとちょうど良い。見た目だけでなく、お味も満足な一品でした。
コースの8品に、デザートを追加して計9品。多いのではないかと思いましたが、サイズも上品で、何より全てが目にも舌にも嬉しいお料理で、最後までおいしくいただきました。
フレンチというとちょっと敷居が高そうなイメージですが、PARIS.HAWAIIはフレンドリーなスタッフとオープンキッチンのおかげか、緊張せずに楽しめる雰囲気がいいです。
アニバーサリーにも、女子会にも、自分へのご褒美にも、色々なシーンで使いたくなるレストランですよ。
PARIS.HAWAII パリス・ハワイ
413 Seaside Avenue 2F, Honolulu, HI
(808)212-9282
営業時間 火~日曜(月曜定休)
予約は17:30~または20:00~ (バーは20:00~1:00)
http://www.paris-hawaii.us/
ルック企画課