ハワイ観光の中心とも言える「ワイキキ」
連日多くの旅行者で賑わうこの街の片隅に、ハワイの植物が植えられているスポットがあるの、ご存知でしょうか?
シェラトン・ワイキキを出発し、カラカウア大通りをアラモアナ方面へ歩くこと約10分。進行方向右手に、ハワイ王国七代目の王「カラーカウア」の銅像が見えてきます。
さらに歩くと、オリオリレンタカー1DAYプランの返却場所にもなっている、ダラーレンタカーのカラカウア営業所が右手に見えてきます。
その営業所の道路を挟んで反対側。進行方向左手に見える公園の一角が、知る人ぞ知る一息スポットです!
公園に入って歩道沿いに進むと、大きく「DANIEL K. INOUE」と描かれたサインが見えてきました。
DANIEL K. INOUE(ダニエル・ケン・イノウエ)は、第二次世界大戦中、日系人で構成された442部隊に従軍し、後に連邦上院議員として長年ハワイとアメリカの為に働き、日米関係向上のためにも貢献された方です。 彼の功績が再認識された昨年、オアフ島のホノルル空港の名称がダニエル・K・イノウエに変更になっています。
ここは、その方の名がつけられたアメリカ国防省の研修・研究機関の一角。国防省と聞くと、ちょっと身構えてしまいますが、研究機関自体は敷地のさらに奥。このスポットは誰でも気軽に入ることができ、地元の人々の散歩コースにもなっています。
さて、ここで目にすることのできる植物を一部ご紹介
コキオ・ケオ(コキオ・ケオケオ)
絶滅の危機に瀕したハワイの白いハイビスカス。解説板によればカウアイ島原産の固有種だそうです。
クプクプ(和名:タマシダ)
シダ植物です。
日本を含む太平洋の広い範囲に生育する広域分布種。腕や足に着用するレイに使われていました。
ポーヒナヒナ(和名:ハマゴウ)
シソ科の海浜植物です。
こちらも広域分布種。軽く葉っぱをこすると独特の芳香があります。
ナウパカ・カアカイ(ビーチ・ナウパカ)
半分にしたような独特の花の形が特徴的な植物です。広域分布種。ハワイ中で見ることのできる植物の一つ。
ナウパカ・クアヒヴィ(マウンテン・ナウパカ)
ハワイの固有種。
一見地味ですが、ハワイ島の植物の進化を語る上で欠かせない種類です。
一つ前に紹介したナウパカ・カアカイが、ハワイの環境に適応して進化した種の一つと考えられています。雰囲気は異なりますが花の形はほぼ同じ。
イリマ
アオイ科の植物で広域分布種です。
レイに使われる素材として重要視されていました。
ウアラ(スイート・ポテト)
おなじみのサツマイモ。ポリネシア人によってハワイにもたらされた植物(ポリネシアン導入種)です。
食べ物としてはもちろん、薬、漁の餌、ラウハラマットの芯など、いろんな形で利用されてきました。
ティー (Ti)
ポリネシアン導入種です。
食べ物や食べ物の包装、薬、靴、器やカップ、雨具、アルコール飲料、藁葺など、ハワイアンにとっても最も重要な植物の一つ。
カロ(タロ)
ポリネシアン導入種です。
根茎部分のタロイモは、日本人にとっての米に相当する貴重な食べ物。
ハワイアンにとっておそらく最も重要な植物で、カロは人の祖先であるという伝説もあります。
オーレナ(ターメリック)
いわゆるウコン。
こちらもポリネシアン導入種。薬、食べ物やカパを黄色に染める材料、物や人や場所を清めてマナ(神聖な力)を高める素材として使われました。
コー(Sugarcane)
サトウキビです。ポリネシアン導入種。薬、食料や甘味、帽
子の紐や家の茅葺、茎を噛んで歯や歯茎を鍛えるため、遊びのダートとして使われていました。
今はラム種の原料として使われています。
まとめ
いかがでしたか?
他にも様々な植物が植えられています。全体を見るだけなら5~10分程で十分。
時間のある時や、オリオリレンタカーを返したついでに立ち寄ってみるのもいいかもしれません。
知る人ぞ知るワイキキの一息スポットでした
ルック企画課