カイルアの隠れた名所 カワイヌイ湿原(オアフ島)

2016年05月24日

テーマ:ハワイの文化・歴史

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観光地として大人気のカイルアタウン
そんなカイルアに、ハワイ最大級の湿原があるのはご存知でしょうか。
それがカワイヌイ湿原です。

 

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ハワイ語で【カ】は英語のThe、【ワイ】は水、【ヌイ】は大きいという意味なので、大きな水(水域?、水たまり?)といった意味でしょうか。
後背地から流れこむ支流が、カワイヌイに豊富な水をもたらしています。

 


植物のマットに広く覆われたカワイヌイは、ハワイで唯一、湿地の生態系(特に水鳥)の保全を目的としたラムサール条約に登録されています。
日本国内では北海道の釧路湿原、千葉県の谷津干潟などが登録されています。

 

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ここでは、バン(‘Alae ‘ula)、オオバン(ʻAlae keʻokeʻo)、クロエリセイタカシギ(ʻAeʻo)など、絶滅危惧種の水鳥をみることができます。
またハワイ固有のハゼやヌマエビ、ハワイアンフラッグテール(ギンユゴイの仲間)やボラなども生息しているようです。

 

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(ハワイ島のカアパパ・フィッシュポンド)
カワイヌイは歴史や文化的な側面からも重要なエリアです。
かつては王族のフィッシュポンドとしてボラなどが養殖されていたそうです。
淡水域につくられたフィッシュポンドとしては最大の規模であり、周囲にはカロ畑が広がっていたとか。

 


周囲の高台にはヘイアウが点在しています。
カワイヌイで見かけた解説版には、カワイヌイの周りに、ウルポ(Ulupō)パフキニ(Pahukini)ホロマカニ(Holomakani)という3つのヘイアウが記されていました。

 

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この3つの中で最も良く知られているのがウルポ・ヘイアウです。
ウルポの意味は(Night Inspiration, Night Growth)。
メネフネによって一晩で建築されたとも言われています。

 

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作物の豊作を祈るような場所だったのが、戦いの勝利を祈るような場所に変容したと考えられています。

 


ウルポには、カワイヌイを広く見渡せる場所があります。
周囲にはカロやサトウキビなど、ハワイアンの生活にとって重要な植物が植えられています。

 

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山側にあるパフキニ・ヘイアウは、ウルポほどは知られていません。
パフキニとは(Many Drums)という意味。
‘Olopanaという王によって建築され、おそらく戦いの勝利を祈るような場所だったろうと考えられています。
私有地の中にあり、柵に囲まれていて、許可なく入ることはできません。

 

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柵の外からは、草地の中に石積みがわずかに見えるだけです。
(2016年4月現在)
しかし、衛星写真で見ると、その姿をはっきりと確認することができます。

 

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ホロマカニ・ヘイアウ(Running Wind)は、さらに謎に包まれています。
パフキニ同様に‘Olopana によって建築されたと考えられています。
1933年の報告では、すでに無くなったものとされていましたが、1987年にホロマカニと思しき石積みが確認されました。
私有地につき近づくことはできません。
残念ながら衛星写真でも、その姿を確認することはできません。

 


カワイヌイ周辺には、ヘイアウ以外にも重要な場所が存在します。
西側の入口から5分程歩いた場所にある大きな岩場です。

 


カワイヌイの守護神ハウヴァヒネの名を冠した岩、ナー・ポーハク・オ・ハウヴァヒネ(Nā Pōhaku o Hauwahine)です。
火の女神として知られるペレの妹ヒイアカとハウヴァヒネにまつわる神話が残る場所でもあります。

 

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ここからはカワイヌイ湿原を広く見渡すことができます。
今ではハワイであまり見ることができなくなった風景が広がっています。

 


周辺はハワイ州が管理するエリアになっています。
ハワイアンにとって重要なククイやノニ、コアやウィリウィリ(デイゴの仲間)だけでなく、ハワイ固有のハイビスカスも目にします。
この黄色いハイビスカスは、ハワイ州の花マオ・ハウ・ヘレでしょうか。

 


こちらは、絶滅の危機に瀕したコオロア・ウラと思われる種類。
ハイビスカスといっても、花の大きさはかなり小ぶりです。
500円玉くらいでしょうか。レッド・イリマとも呼ばれているようです。

 


こちらはオアフ島の花に制定されているイリマ
ハワイに広く分布しています。
膨大な数のイリマの花を集めてつくったレイは、とても重要なものだったそうです。

 


カワイヌイのカイルアタウン側、ナー・ポーハク・オ・ハウヴァヒネの対岸には遊歩道があり、ランニングや散歩を楽しめるような遊歩道になっています。

 

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天気が良く条件さえよければ、吸い込まれるような青空、

 

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そして見事な夕日を見ることができるかもしれません。

 

カイルアの隠れた名所、カワイヌイ湿原でした。

 

JTBハワイ チキラ
(ビショップミュージアム 日本語ドーセント)

 

参考書籍/サイト
Van James(2010) 「Ancient Sites of O’ahu Revised Edition」, p63, Bishop Museum Press.
J. Gilbert McAllister (1933) 「Archaeology of Oahu」, pp193-195, Bernice P. Bishop Museum Bulletin 104.
http://dlnr.hawaii.gov/dsp/parks/oahu/ulupo-heiau-state-historic-site/


★今回ご紹介した情報は予告なく変更される場合があります★
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